フリーランスとしての活動をはじめる際に、「フリーランスに名刺は必要だろうか?」と悩みを抱いてしまう方も多いのではないでしょうか?
フリーランスが名刺をもつメリットは数多くありますが、近年のテレワークの広がりで名刺を使用する機会が減っているのも事実です。業種や職種によっても、名刺の必要性は大きく変わってくるでしょう。
この記事では、フリーランスに名刺が必要なのか?記載すべき情報、名刺を作る方法やおすすめの業者を紹介していきます。
フリーランスに名刺は必要?
フリーランスは名刺を作っておくことをオススメします。
仕事で出会った人に名刺を渡しておくと、仕事の依頼タイミングあったタイミングで連絡をもらえる可能性が高まります。まだ、取引相手がいない、実績が多くない人は、名刺はツールとして仕事を獲得して行きましょう。
また、仕事の付き合いだけではなく、プライベートな場で出会った人との名刺交換から仕事に繋がることもあります。なるべく名刺入れをカバンに入れておきすぐ渡せるようにしておくと良いです。
ただし、フリーランスのエージェントと契約して案件を紹介してもらっている人は、仕事を獲得するという意味では、名刺は必要ないかもしれません。私自身がフリーランスとして活動していた初めの5年間は名刺を作らずにエージェントの紹介のみで継続して案件を獲得していたからです。
フリーランスの名刺に必要な6つの情報
フリーランスの名刺には一体どのような情報が必要なのでしょうか?この章では、名刺に必要な以下の情報について紹介します。
- 氏名・屋号
- 職種・肩書き
- 電話番号・FAX番号
- メールアドレス
- 取得している資格
- SNSアカウント
氏名や屋号についてはもちろん、現状の役職や連絡先など、名刺を使って伝えるべき情報は いくつもあります。名刺で伝えるべき情報はなにかを考え、自分の名刺を作成する際の参考にしてみてください。
1.氏名・屋号
名刺を作成する際に最も重要な情報は氏名や屋号です。氏名に関しては、本名を使う場合もあれば、ペンネームを使うのもよいでしょう。屋号とは、フリーランスとしての事業名・会社名にあたります。
フリーランスとしての事業をわかりやすく伝えられるように、事業内容が伝わりやすい屋号やペンネームを使うケースもあるようです。
2.職種・肩書き
フリーランスの名刺には、自分の職種や肩書きといった、キャリアや立場についての自己紹介を記載する必要があります。
ここで大事なのは、自分は何ができて今どういう立場で仕事をしているのかをわかりやすく伝えることです。デザイナーの方であれば、デザイナーと表記するだけではなくLP専用デザイナーなど専門性のある肩書にすることで新しい出会いにつながる可能性になります。
3.電話番号・FAX番号
名刺には仕事用の電話番号を記載することが大切です。クライアントによっては電話でのコミュニケーションを求められることもあるのでなるべく記載しておきましょう。
普段はメールで連絡を取り合っていても、緊急で連絡を取りたい場合に連絡がつくという安心感をクライアントに与えることができます。
最近はFAXを仕事で使うことは少ないので、用意する場合にはネットFAXなど手軽に用意できるFAX番号を取得して記載しておきましょう。
4.メールアドレス
名刺に記載する連絡先としては、メールアドレスも非常に重要です。メールアドレスを記載しておくことで、メールで連絡した方が都合がいい業務連絡や相談について、取引相手があなたに連絡をとりやすくなります。
プライベートのメールアドレスを記載すると、私用メールと混同してしまい、取引相手からのメールを見逃してしまうケースも。業務用のメールアドレスを作っておくことで、プライベートのメールと混同せずに取引相手からのメールを確認できるので、業務用のメールアドレスは作っておきましょう。
5.取得している資格
フリーランスの名刺には取得している資格を記載するのも有効です。とくに専門職や技術職に関わる資格を記載しておくと、フリーランスの案件獲得につながる可能性も。
ただし、合格が判明している資格でも、合格証明書がない状態では正式な資格取得保有者とは認められません。そのため、名刺になんらかの保有資格を記載する場合は、合格証明書を受け取った資格のみを記載するようにしましょう。
6.SNSアカウント
SNSのビジネス用アカウントがある場合は、フリーランスの名刺にSNSアカウントを記載することも有効です。SNSでこれまでに携わった仕事やポートフォリオを発信しておけば、名刺交換をした取引相手に、自分のできることや作品を効果的に伝えられます。
メールや電話といった形式的な連絡手段ではなく、SNSと言うソーシャルメディアの特性上気軽に連絡できるという利点があるので、FacebookやTwitterは必須で記載することをオススメします。
フリーランス向けの名刺にあったらいい3つの情報
フリーランス向けの名刺にあると取引相手によい印象を与えるのは、一体どのような情報でしょうか?この章では、フリーランス向けの名刺にあるといい3つの情報を紹介します。
- 自分の写真
- 過去の実績
- 名刺を見た人へのメッセージ
フリーランスが自分のことを効果的に伝えるためには、他のフリーランスよりも印象に残る名刺を考えることが大切です。取引相手に好印象を与え、将来における仕事につながるような名刺作成をしていきましょう。
1.自分の写真
フリーランス向けの名刺に写真を掲載していると、顔と名前をセットで覚えてもらえる可能性が高まります。イベントで一度会ったことがある相手でも、顔と名前が一致しないケースもよくあります。
そんな時に名刺に顔写真があれば、「あの時お話をした人か」とあなたのことを思い出してくれる可能性が高まります。顔と名前が一致することで、自分の業績や職種・資格について評価をしやすくなり、取引相手もあなたに対して案件を振りやすくなります。
2.過去の実績
会社員やフリーランスとしてのこれまで実績を名刺に記載すると、「この人はどのような成果を残してきた人なのか?」という点を具体的にアピールできます。実績を載せることで興味を持ってもらえたり、次の仕事につなげたりすることができます。
取引相手にあなたを信頼してもらって案件を獲得していくためにも、自分の実績を名刺に記載しておくことがおすすめです。
3.名刺を見た人へのメッセージ
フリーランスの名刺に個別でメッセージを記載することで、名刺を渡した相手に他の人よりも好印象を与えられる可能性があります。
必要な情報しか記載されていない名刺よりも、受け取った人に対するメッセージが書いてある名刺の方が、印象や記憶に残りやすいですものです。
例えば、「累計1,000サイトを分析したUI改善専門家の無料相談あります」などわかりすい数字と相手へのベネフィットをメッセージにすると、この人に連絡してみたいと思われでしょう。
フリーランスの名刺を作るときのポイント
誰にとっても見やすく、強調したい情報が伝わりやすい名刺を作成することで、名刺を案件獲得につなげられる魅力的なツールとして活用できます。
フリーランスが名刺を作るときには、一体どのようなポイントに注意すれば魅力的な名刺が完成するのでしょうか?この章では、以下のポイントについて見ていきましょう。
- 名刺のサイズは画一化する
- 名刺に使用する紙質にこだわる
- 名刺を作る際はデザインも重要
- 伝えたい情報をうまく強調する
名刺のサイズは画一化する
一般的に日本で使われている名刺のサイズは、「55×99cm」のサイズとなっています。日本の企業や個人との取引をする場合には、このサイズの名刺を作っておくことで、他の人の名刺とまとめて保管しやすくなるというメリットが考えられます。
ただし、欧米諸国で一般的に使用される名刺は、「51×89mm」で日本の名刺より一回り小さいサイズが一般的です。取引先で一般的に使用されている名刺のサイズを考えて、いくつかのサイズの名刺サイズを作って、決まったサイズの名刺を渡すのがおすすめです。
名刺に使用する紙質にこだわる
フリーランスの名刺に使用される台紙は、その種類によってどのような情報の記載に向いているのかが変わります。
・アートポスト
・マット
・ケント紙
アートポストは、光沢感のある台紙で、「光沢紙」といわれることも。紙の特性上、色鮮やかな写真や絵を表現できます。顔写真や名刺のデザインを強調したい人に、おすすめの台紙です。
マットは光沢感がない紙で、名前や屋号などの文字情報を読みやすく表現できる点が特徴です。また、ケント紙は紙面が比較的ザラザラしていてペンで記入しやすい台紙。取引相手へのメッセージの記入を予定している人におすすめの台紙です。
紙によって価格も異なりますが、名刺に記載する情報やどの情報を強調させたいのかで名刺に使用する台紙を柔軟に考えていきましょう。
名刺を作る際はデザインも重要
名刺を作る際には、記載したい情報をいかに見やすいデザインにできるかが重要です。文字配列や行間、文字同士の間隔などを考えましょう。
また、名刺に記載している絵や写真のテイストと一体感のあるデザインを考えるのも重要なポイントです。一つひとつのパーツの完成度が高くても、全体としてのバランスが悪いと、強調したい情報が伝わりづらくなってしまいます。
名刺を作成する際は、全体のデザインをみて、相手にとってどのデザインが伝わりやすいのかを第一優先に考えるようにしましょう。
デザインに自信がない人は、デザイナーではない方向けの書籍があるので参考にしてみましょう。
ノンデザイナーズ・デザインブック [第4版]
伝えたい情報をうまく強調する
名刺を作成する際には、「どの情報を最優先で伝えたいか」といった点を軸に名刺のレイアウトを考えていきます。基本的には、あなたの名前や事業を効果的にアピールするようなデザインにするのが一般的です。
たとえば、営業職の人の場合は、顔や名前・職種・実績を強調するデザインを作成することで、人材価値をより効果的にアピールできます。
エンジニアや会計士など、専門性が高い職種のフリーランスの場合は、取得している専門資格や実績をアピールすることで他の人との差別化を図れます。
あなたが伝えたい情報を明確にして、それらの情報を伝えられるような内容やデザインの名刺を考えていきましょう。
フリーランスの名刺を作る方法とは
フリーランスの名刺を作る際には、どのような方法が考えられるでしょうか?この章では、フリーランスの名刺を作る3つの方法を紹介します。
- 自分でデザインする
- 印刷会社のデザインを利用する
- クラウドサービスを利用する
自分で作成するのは難易度が高いですが、安価にフリーランスの名刺を作成できるというメリットがあります。業者やクラウドサービスを利用して名刺を作成した方が、効率的な名刺作成が可能です。あなたに合った名刺作成の方法を見つけてみましょう。
自分でデザインする
名刺を自由に、安価に作るなら、自分で名刺作成をしてみましょう。レイアウトを考え、全体のデザインを作成したら、印刷会社で名刺の印刷を依頼します。
オリジナリティが溢れる名刺を作成できる可能性がありますが、最初から見やすく相手に伝わりやすいデザインの名刺をつくるのは難しいでしょう。
そのため、無料で提供されている名刺のテンプレートを使って、自分でデザインをせずに作成していくことがポイントです。
自分でデザインするときにおすすめの方法
自分で名刺作成をする際は、テンプレートを活用しながら、細かい部分で自分らしさを演出していくことになります。テンプレートを使用するサービスやアプリを選んで、あなたがフリーランスの仕事に活用できる名刺デザインを作成しましょう。
- Wordのテンプレートで作る
- ネットにあるテンプレートで作る
- 名刺作成アプリで作る
Wordのテンプレートで作る
Microsoft Wordのテンプレート機能を使えば、自分でフリーランスの名刺を作成できます。システムに用意されている名刺のテンプレートを読み込んで、詳細を自分で作り込んでいきましょう。
新しい学習を必要とすることなく慣れ親しんでいるソフトで自分で名刺作成できる点は魅力的です。
無料テンプレートで作る
インターネット上では、無料や有料の名刺用テンプレートを配布しているサイトやサービスもあります。これらのテンプレートを有効活用して、名刺を作成するのも一つの方法です。
プライベートでも使える名刺デザインや仕事で自分のことをアピールしやすいデザインなど、複数のサイトで自分に合ったテンプレートがあるので合っているものを選びましょう。
名刺作成アプリで作る
Canvaやラベル屋さんといったアプリでは名刺を含めた写真、デザインが豊富に使えるので、オリジナリティのある名刺をつくるのに向いています。
パソコンだけでなく、タブレットやスマホで感覚的に操作できるアプリもあるので、自分に合ったアプリを見つけて名刺を作成してみましょう。
業者に印刷してもらう
デザインからレイアウト、印刷に至るまでのすべての工程を一括で印刷会社に代行してもらうことも可能です。
名刺をできるだけ早く完成させたい場合におすすめの方法ですが、テンプレートを使用することで、名刺デザインが単調になってしまう場合も。
名刺をすぐに作成してフリーランスの業務に活かしたいと考えている方は、印刷会社に作成を依頼するのも一つの手でしょう。
業者に作成してもらうときにおすすめな業者3選
フリーランスの名刺を業者に依頼して作成する場合には、以下の業者がおすすめです。自分に必要な名刺を作成してくれる業者を見つけてみましょう。
価格にこだわるなら「ラクスル」
質にこだわるなら「アドプリント」
自分だけの名刺にこだわるなら「whoo 」
それぞれの業者で強みが異なるので、名刺作成を依頼する際には、こだわりたいポイントは何かを明確にして業者選びをするのがおすすめです。
価格にこだわるなら「ラクスル」
出典:ラクスル公式サイトより
ラクスルは、合計10種類のサイズから選んでフリーランスの名刺を作成できる業者。100枚あたりの印刷代も、約800円なのでコストパフォーマンスが抜群です。
いくつかのサイズで名刺を作りたい方、とくに欧米で一般的なひと回り小さい名刺を作成したい方は、利用を検討してみてはいかがでしょうか?
質にこだわるなら「アドプリント」
出典:アドプリント公式ホームページより
アドプリントは、マットコートやラミ加工など、上質な紙質の名刺を作成したいフリーランスにおすすめの業者です。
こだわったデザインや紙質の名刺を一括で依頼したいと考えている方は、アドプリントの利用を検討してみてはいかがでしょうか?
自分だけの名刺にこだわるなら「whoo」
出典:whoo公式ホームページより
whooは、選べるサイズやモダンなデザインの名刺を作成できる業者です。スタンダードな名刺だけでなく、立体的な名刺や写真を全面に押し出した名刺など、普通の名刺とは一風異なる名刺を作成したい方に向いています。
クラウドサービスを利用して作成する
クラウドサービスを介して、名刺作成を請け負う個人事業主にフリーランスの名刺作成を依頼する方法もあります。この方法では、印刷会社に代行するよりも安価にフリーランスの名刺を作成できますが、依頼相手のデザインに満足できないことも。
フリーランスの名刺を個人事業主に依頼する際は、相手の実績や評判を事前に確認して、自分が安心して任せられる依頼相手を探しましょう。
サイトやクラウドサービスを利用して作成する時におすすめなの業者3選
サイトやクラウドサービスを活用して、フリーランスの名刺を作成してもらう場合は、以下のサイト・サービスがおすすめです。
- クラウドワークス
- ランサーズ
- ココナラ
サイトやクラウドサービスごとに、名刺作成の募集案件数や強みを持っている点に違いがあります。自分が希望する名刺デザインを依頼相手に伝えて、理想的な名刺デザインをつくってみましょう。
クラウドワークス
出典:クラウドワークス
クラウドワークスは、国内最大規模の依頼主と依頼相手をつなぐクラウドサービスです。依頼にかかる費用を自分で決めて依頼できるので、フリーランスの名刺をコストパフォーマンスよくつくるのに最適だといえます。
ランサーズ
出典:ランサーズ
ランサーズも国内最大級のクラウドソーシングサイトです。名刺作成以外にも、イラスト作成やカードデザイン・ロゴデザインなど、幅広いデザイナーが利用しています。
名刺作成をしたい発注者が、実際に受注実績やポートフォリオを確認しながら、どの受注者にフリーランスの名刺作成を依頼するかを決められるのが魅力です。
ココナラ
出典:ココナラ
ココナラは個人の得意やスキルを活かして、案件を受注・発注できるサイトです。値段に関しても、受注者の裁量で決まるので、安く名刺作成をしてくれる事業者や高品質の名刺を作成してくれる事業者に依頼できます。
上記の画像をみればわかる通り、名刺作成を請け負う受注者も多いので、ココナラで名刺作成を依頼してみるのもおすすめの方法です。
まとめ
この記事では、フリーランスに名刺が必要な理由と名刺に必要な情報、実際の作成方法についてお伝えしました。
フリーランスで名刺が必要となる一番大きな理由は、連絡先交換の手段となり、取引相手に好印象を与えられる自己紹介の手段として有効だからです。
名刺に必要な情報を記載して、見やすく伝わりやすいフリーランスの名刺を作成するためには、名刺作成を代行してくれる業者や個人に依頼するのがおすすめです。
個人でも一からフリーランスの名刺を作成できますが、伝わりやすいデザインを考えるのが難しい場合もあります。
フリーランスとしての活躍を後押しする魅力的な名刺を作成して、あなたの人材価値を取引相手にアピールしていきましょう。
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