フリーランスのあなたも、こんな仕事は断ってもOK?
以下のような状況であれば、『仕事を断る』ことを、検討してみてください。
- 単価が低い
- レスポンスが悪い
- 納期が短すぎる、急に変わる
- 必要以上に値引き交渉される
- 拘束(待機)時間が長い
それでは一つずつ説明していきます。
単価が低い
あまりに単価が低いと、『一定の時間内に作業をこなすこと』だけが目的となり、一向にスキルが身に付いてきません。
つまり、単価の低すぎる案件は、基本的に避けるべきです。
もしかすると「低すぎる案件しか獲得できない」と感じている方がいるかもしれません。そういった場合は、一度会社に入るかアルバイトをするかで、最低限のスキルを磨くのも一つの手です。
確かに、業種や案件によって相場が違ってくるため、一概に「○円であれば断るべき」とは言えません。
ですが、単価が高いか低いかを判断する、ちょっとしたコツはあります。
それは時給に換算してみることです。
まずは依頼があった段階で「おおよそ何日・何時間かかりそうか」を見積もってみましょう。
「この時間までに終わらせる」という目標ベースでも問題ありません。
その見積もった時間を、提示されている報酬額から割れば、実質的な時給額がすぐに出てきます。
で、その時給額が1000円だったとして、高いと感じるか、低いと感じるかはその人次第です。
だからこそ自分の中で、「実質時給いくらまでは引き受ける」と、基準を設けるようにしましょう。
ただし、全てにおいて時給で判断するのも、よくありません。
たとえ実質時給が100円だったとしても、『これは将来のタメ(例:実績・知識など)になる』と捉えているものであれば、例外として扱うべきです。
簡単な話ではないかもしれませんが、
- 『現実問題として稼がなければならないお金』と
- 『お金にはならないけど、将来の資産になるもの』
両方の視点をバランスよく持っておくと良いでしょう。
レスポンスが悪い
こちらがスムーズに返事をしても、相手から一向にレスポンスが返ってこないケースもあります。
明確な基準はないですが、『24時間』が一つの分かれ目と言えるでしょう。
ではなぜ、レスポンスが悪いクライアントの案件を引き受けない方が良いのでしょうか。
その理由の一つは、テンポ良く仕事が片付かないからです。
返事を溜めに溜められて、やっと返事が来た時に「他の業務と重なってテンヤワンヤ」なんてことも珍しくありません。
ただそれ以上に、『人間的な面』での不安要素が大きいからです。
当たり前ですがメッセージを送ったその人は、返事が来るまで「どんな返事が来るかな」と気掛かりになっています。自分もそうでしょう。
つまりは、「自分がされて嬉しくないことを、自分以外の相手にするのはどうなのか」という話であります。
こういった人を相手にした場合は、早めに新しい仕事相手を探したほうが賢明です。
一点、心の中では「自分が早く返事をする相手に存在に値しなかった」と、あくまでも自らに原因を求めておくと、今後の成長のためにもなります。
納期が短すぎる、急に変わる
肌感覚の意見ではありますが、「急ぎでお願いします」と言う人に限って、不思議と『至急案件』が多いものです。
自分自身がそれで迷惑していなければ全然問題ないですが、至急案件は精神的なエネルギーを激しく消耗します。
余裕を持って業務に取り組める環境はいくらでもあるので、特別な理由がない限りは、避けた方が無難でしょう。
必要以上に値引き交渉される
値引き交渉が激しい方ほど、要求が高いことが多いです。
何より、自分自身の士気が下がってしまいます。妥当性がない値引き交渉は、しっかりとお断りましょう。
また仮に、「値引き交渉されたが、交渉の結果、値引きをせずに済んだ」という場合も注意が必要です。
なぜなら、なおさら「高い金を払ってんだから」と、要求が高く・強くなる可能性があるからです。
そういった意味でもやはり、無用なストレスを避けるためには、値引き交渉が激しい方とのお付き合いは避けた方が良いです。
拘束(待機)時間が長い
こちらは例をもってご説明いたします。
例えば、引き受けた案件の作業自体は、たったの1時間で終わるようなものだったとしましょう。
でもたまに、先方から「内容を確認してフィードバックしたいので、提出から○時間は、スタンバイしておいて欲しい」と言われることもあります。
その場合、たとえ修正依頼がなかったとしても、その時間は自由に動けないないことになります。具体的に言うと、外でミーティングしたり、取材したり、主婦の方であれば買い物に出かけたり、といったことができません。
つまりは、実作業に要した作業時間プラス、目に見えない心理的な拘束時間までかかっていることになります。
これは特にエンジニアやデザイナー、ライターの方々に起こりやすい問題です。
仕事を選ぶ際は、実作業の時間だけでなく、心理的な時間コストも全て含めて、考えるべきです。
そのトータルの時間が長すぎる場合は、思い切って仕事を断り、新しい仕事を見つけた方が良いでしょう。
あなたが仕事を断れないでいる理由とは?
NOと伝える=悪、だという潜在意識がある
日本人…とまで言うと、一般化し過ぎかもしれませんが、やはり「No」と言えない人が多いのが実情です。
ですが、決して穏便に仕事を進めることが、正しいスタンスなのではありません。今さら言うことでもないかもしれませんが、「違う」と思ったことはハッキリと伝えるべきでしょう。
とはいえこれは、性格的な要素以外にも原因があります。
リスク分散ができていない
毅然とした態度で「No」と言えない大きな原因は、今やり取りしているクライアント以外に、取引先が存在していないことが挙げられます。
もちろん、闇雲に数を増やせば良いわけではありません。
ただ何社かクライアントを持っておけば、「A社は微妙そうだな」と感じても、「B社の案件を頑張れば良いや」と思えるようになります。
本当に信頼し合っている関係であれば、1つのクライアントと深くお付き合いした方が良いのかもしれません。ですが、そうでない限りは、何社かに分けておく方が精神的な面で、有利に働きます。
仕事を断るべきか否かは、自らの直感を頼りにするのも一つの手
もしかすると、今まで述べてきたことすべてを頭に入れて、冷静に判断するのは、非常に困難なことかもしれません。
そんな時は、自分自身の直感を頼りにするのもオススメです。
「なんかこの案件、微妙だな」という違和感は、意外に当たりやすいもの。なぜならそれは、これまでの自分自身における経験談から生み出される感情だからです。
感覚的な話で恐縮ですが、自分が素直に感じた直感にも耳を傾ける習慣を持ちましょう。
仕事(案件)の断り方について
最も、穏便に仕事を断る方法
ズバリ『タイミングの問題』を、理由にすることです。
「せっかくご依頼いただいたのですが、あいにく業務が立て込んでおりまして…」とお伝えすれば、相手も不快に思わず、受け入れてくれます。
ただ、一人の仕事人として、当たり障りのない事ばかり言い続けるのも、何でしょう。なるべくは素直な気持ちを伝えた方が自分のためにもなります。
『仕事を引き受ける前』と『引き受けた後』では、多少状況は異なりますが、仕事を断る際は、以下の点を意識すると良いでしょう。
- 仕事を断るに至った理由を明記する
- 決して曖昧な言い方をしない
- 早めに決断する
一つずつみていきましょう。
仕事を断るに至った理由を明記する
先ほど言った『タイミングの問題』だけでなく、以下なども真っ当な理由として挙げられます。
- 報酬額の問題
- スキル不足の問題
人によっては「お金の話はどうしても言いづらい…」なんて方もいるでしょう。
ですが、実際はお金を理由に断っても、それほど相手は不快に思いません。結局は自分たちも、よくやることだからです。
また、もし仮にあなたが「今よりもっと収入を上げていきたい」と思うのであれば、なるべく、お金の交渉には慣れておいた方が賢明です。
難しいところではありますが、親切心が過ぎると、いつまでたっても『単価UP』や『高単価案件の獲得』が、できません。
決して曖昧な言い方をしない
もちろんですが、先ほどの例のように「せっかくご依頼いただいたのですが、あいにく業務が立て込んでおりまして」で、話を終わらせてはいけません。
なぜなら、肝心の結論が明記されていないからです。
「要するに、仕事をお断りする」のか「要するに、1ヶ月後に延ばしてほしい」なのか、自分の意思を明確に伝えることを意識しましょう。
少し話は変わりますが、「100%できません」とはなるべく言わない方が良いです。なぜならそれだと、全てのやりとりがそこで終了してしまうからです。
なので
- 「この作業はできませんが、これだったらできます。」
- 「来月までは厳しいですが、再来月までなら可能です」
と言ったように、何かしら「できる」という意思表示を伝えておくと次の仕事につながります。
早めに決断する
先方からすれば、こちら側が仕事を断る=新しい発注先をイチから探さなけらばならないことになります。
相手の立場を考えれば、仕事を断るときこそ、なるべく早く連絡してあげた方が親切です。
連絡方法は『メール』 or 『電話』 or 『直接』?
ズバリ、特別な事情がない限りメールで問題ありません。
事情によるかもしれませんが『電話や直接会いに行って』というのは、むしろ迷惑になる可能性が高いです。
途中で案件を断る場合
実際に仕事を引き受けてしまってから「やっぱり辞めたい」と思った時はどうしたら良いのでしょうか。
やむをえない事情を抜きにして、一番キレイな終わり方としては、とりあえず請け負った契約は業務を全うして、次回の契約の段階で断ることです。
何か契約上の問題があった場合は、身近にいるフリーランス仲間や、場合によっては弁護士に相談すると良いでしょう。
まとめ 【フリーランス】仕事の断り方とは?
色々と説明してきましたが、仕事を断ること自体が目的ではありません。断るべき仕事は断って『本来自分がすべき仕事にフォーカスすること』に本来の目的があります。
一朝一夕に100%理想とするクライアント・仕事に巡り合うことは難しいかもしれません。
とは言え何でもかんでも聞き入れていると、自分自身のクビを絞めかねないので、そこだけは十分に注意していきましょう。
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