【2022年】フリーランスの組込・制御エンジニアとは？独自の調査で単価・年収相場や案件・求人動向を詳しく紹介！

現在は会社に勤務している組込・制御エンジニアの方も、独立してフリーランスになる道を考えることがあるのではないでしょうか。

「フリーランスになったらどれくらいの年収になるのか？」――単価や年収の相場が気になり、決断が難しいのも事実です。さらに独立を考える上では、組込・制御エンジニア職の今後の需要や、案件獲得までの流れなども知っておきたいところです。

そこで、この記事ではフリーランスの組込・制御エンジニアについて、気になる単価や年収相場、案件獲得方法などを解説します。組込・制御エンジニアとして独立を考えている方は、ぜひ参考にしてください。

フリーランスの組込・制御エンジニアの単価・年収相場

引用：フリーランススタート

フリーランススタートにおける組込・制御エンジニアの月額単価は2022年7月現在、月額の最高単価（2022年6月現在）は180万円、最低単価は24万円でした。中央値は55万円となりますが、月額50万円から80万円の仕事が最も多かったため、月額の平均は57.6万円程度。仕事が途切れなければ、平均年収が約700万円の職種となります。

ただし、組込・制御エンジニアの場合、専門性や経験値も考慮されるため、開発経験が長ければ、さらに単価は上がる可能性があります。難易度の高いプログラミング言語を身に着け、プロジェクトの重要な役割を担うようになれば、月額100万円以上の高単価案件もあります。

スキル次第で単価を上げることが可能ですが、実務経験を積むことで得られる信頼性なども大きく年収に影響します。スキルや経験次第で、年収1,000万円も十分に実現が可能です。

フリーランスの場合、会社員とは違って就労時間が決まっていません。単価を上げることができれば稼働日数を減らしても必要な収入を得ることができます。

特に専門性が高く、高単価を狙える組込・制御エンジニアになれれば、スキルと経験を活かして単価を上げ、稼働日数を減らす事もできるでしょう。

会社員の組込・制御エンジニアの単価・年収相場

引用：求人ボックス

組込・制御エンジニアで2022年7月現在、会社員として勤めた時の年収は400～600万円の間に集中していますが、平均すると524万円です。月給で計算すると、約44万円程度となります。

エンジニアの中では特別高収入ではありませんが、他の職種の平均年収に比べると高い水準です。しかしフリーランスと比較すると、若干年収は下がってしまいます。

会社員の場合、フリーランスに比べて平均年収が低いものの、福利厚生や収入の安定が期待できます。福利厚生とは、いわゆる給与以外に従業員やその家族に対し与えられる報酬やサービスのことで、フリーランスにはない、従業員の生活を支えるサービスです。

また、安定的な収入を得られることも、フリーランスと比べて大きな魅力といえるでしょう。

フリーランスの組込・制御エンジニアの案件・求人動向

引用：フリーランススタート

2022年1月からの求人の推移ですが平均して600件以上の案件があります。求人・案件数は今後も増えていくことが予想されます。エージェントによっても異なりますが、組込・制御エンジニアの案件数はエンジニアの中でも平均的な案件数といえます。

経験や言語によって求人数が異なる

引用：フリーランススタート

組み込みの実装に使用される言語ですが、「C++」や「C言語」が主な言語になっています。JavaやPythonを使える場合は、組込・制御エンジニア以外にも開発エンジニアやAIエンジニアという選択肢もあるので、幅広く職種を検討しましょう。

フリーランスの組込・制御エンジニアの仕事内容

働き方	在宅型もあるが、対面でないとコミュニケーションがとりづらいため、基本的には常駐型が多い。 週5日常駐で月140～180時間が目安。
平均年収	約700万円
活動エリア	東京都、神奈川県、大阪府、福岡県など
求められるスキル	・Java、C言語、C++、C#、アセンブリ言語などのプログラミングスキル ・コンピューターの仕組みに関する経験や知識、ソフトウェアとハードウェアの知識、電気、電子基板に関する知識 ・TRON、Window、Linux、iOS、AndroidなどOSの経験や知識
案件の探し方	・人からの紹介 ・クラウドソーシング ・フリーランス向けエージェントの利用
ポイント	・ETEC(組み込み技術者試験) ・OCRES(OMG認定組み込み技術者資格試験) ・基本情報技術者試験・応用情報技術者試験 ・エンベデットシステムスペシャリスト試験 などを取得しておくと、より案件獲得しやすくなり、仕事の幅も広がる

働き方は常駐型が約８割で、残りが在宅型の案件になっています。組込・制御という実際のハードウェアを必要とする開発は現場での仕事が多くなってしまうということなのでしょうか。

また、案件は東京が約８割ですが大阪、兵庫、福岡県でも募集があります。言語やスキルによって案件の幅も大きく変わってきます。なるべく大規模な案件や、ナショナルクライアントでの実績を積んでおくようにしましょう。

フリーランスの組込・制御エンジニアについて口コミ・評判

フリーランスの組込・制御エンジニアに関する、口コミや評判を見てみましょう。Twitter上で見られた、良い意見・悪い意見をそれぞれ紹介します。

フリーランスの組込・制御エンジニア　良い口コミ・評判

年齢関係なく高収入を得られる職業

組込・制御エンジニアのスキルがあれば、高齢でも高い収入が得られるという口コミです。
人手不足ということもあるため、組込・制御エンジニアは需要の多い、価値ある職業でもあります。
経験とスキルがあれば年齢に関係なく活躍できるというのは魅力的ですね。

慢性的な人手不足なので常に需要がある

エンジニアという職業全体の人気は高いものの、組込・制御エンジニアは人手不足の状況です。それゆえ今後も需要のある職種といえるでしょう。供給が足りていない職種においてその人材は貴重ですから、将来的に高収入も期待できるでしょう。

フリーランスの組込・制御エンジニア　悪い口コミ・評判

重要な職業と捉えられていない

世間からのエンジニアへのイメージとして、重要な職業と捉えられていない側面があります。組込・制御エンジニアは医療機関でも活躍する大切な職種であるという認識は、まだ一般的には浸透していないようです。

リモートなんて全くないし出張だらけ

実際にハードウェアにプログラムを組み込むという特性から、組込エンジニアではリモートの案件は少なく、常駐の案件がほとんどです。リモート勤務が少ないという口コミはほかにも多くありました。ただ、需要のある職種であることに変わりはないので、高収入を目指す方にとっては最適な職種であると言えるでしょう。

フリーランスの組込・制御エンジニアが案件を獲得する方法

フリーランスとして案件を獲得するには、紹介や直営業、クラウドソーシングで探すほかに、エージェントサービスの利用があります。

知人からの紹介や直営業

まず考えられるのは、同業者からの繋がりや独立前の人脈を活かして仕事を紹介してもらう方法と、組込・制御エンジニアを必要としている会社への直接営業です。地道な方法ですが、直接契約となるためマージンを取られずに直接報酬を得ることができます。

ただし案件の選択肢は限られ、大企業などでは、フリーランスの個人と契約してくれないケースもあります。

クラウドソーシングで仕事を探す

近年は、クラウドソーシングを使った仕事の受発注も増えています。手軽に仕事を受けやすいのですが、内容や報酬に差が大きいため、条件の良い案件を見つけるのは難しいでしょう。

実績作りや副業には良いかもしれませんが、クラウドソーシングで受けられる仕事だけで生計を立てるのは難しいかもしれません。

【おすすめ】フリーランス向けのエージェントに登録する

フリーランスとして仕事を獲得するには、エージェントを積極的に利用することをおすすめします。フリーランス向けの求人情報が豊富で、エンジニア職に特化しているエージェントもたくさんあります。

組込・制御エンジニアの案件を多く取り扱うエージェントに登録すれば、営業活動の手間が省け、条件の良い仕事を受けられるでしょう。

フリエン

furien（フリエン）で「組込・制御エンジニア」の求人を検索する場合、検索条件は左側に表示されます。

スクロールし、「ポジション」の項目で「システムエンジニア・プログラマー」を選択。そして「組込・制御」を選ぶと、案件を絞り込めます。

希望する地域や単価、業界など、複数の条件を組み合わせて詳細に検索することもできます。

パーソルテクノロジースタッフ

パーソルテクノロジースタッフで案件を検索する場合は、「求人を検索」をクリックします。職種の中から「機電エンジニア」を選びクリックしましょう。するとその中に組み込み制御系エンジニアという項目がありますのでそちらを選択します。

下にスクロールすると、「さらに条件を追加」ボタンがありますので、そこを開いて「契約形態」「就業場所」「こだわり」などの条件を選択し詳細検索することもできます。

Pe-BANK

PE-Bankで案件を検索する場合には「案件を探す」をクリックします。次に左の案件検索の欄にあるジャンルを選択をクリックすると「組込系制御系」という項目が表示されますので、そこをクリックしましょう。

「単価」「エリア」「特徴」などの希望条件を選択し、絞り込み検索することもできます。

エンジニアスタイル東京

エンジニアスタイル東京で「組込・制御エンジニア」の案件を検索する場合は、公式サイトのホーム画面右上にある「案件検索」をクリックします。
案件一覧ページ上部のキーワード検索窓の横にある「詳細検索」ボタンをクリックし、「職種」をクリックしたら、「組込・制御エンジニア」の項目にチェックを入れると検索できます。
「単価」「エリア」「こだわり」などの条件も選択して、絞り込み検索することもできます。

Midworks

Midworks(ミッドワークス)で「組込・制御エンジニア」の案件を検索する場合はまず、「案件一覧」のページを開きます。続いて、検索ボタンの左にあるフリー入力欄から「組込　制御」を選択しましょう。
すると組込・制御エンジニアの案件が表示されます。条件変更時に単価や出勤回数を選択することで、より詳細に絞り込むことができます。

フリーランススタート

フリーランススタートで「案件を探す」を開きます。開いたページの左側上部「職種」ボタンをクリックし、下にスクロールして「組み込み・制御」を選択します。

クリックすると自動的に「組み込み・制御」の案件だけ表示してくれます。エリアや単価などを指定してより詳細に検索したい場合は、職種の絞り込みと同じように、画面上部のボタンから条件を指定してください。

高単価のフリーランスの組込・制御エンジニアを目指すには

フリーランスの組込・制御エンジニアが、高単価を獲得するために必要な条件は、大きく2つあります。
それぞれ意識しておくとよいでしょう。

よりエンドクライアントに近い案件に参画する

組込・制御エンジニアで高報酬を獲得するには、できるだけエンドクライアントに近い案件に参画することが重要です。多重下請けになる二次請けや三次請けなどの仕事は、中間手数料が発生するため、得られる収入が低くなってしまいます。

一方、エンドクライアントに近い直案件では、中間手数料が引かれることがないので、比較的単価が高くなります。また、エンドクライアントに近い仕事はコミュニケーションも取りやすく、スムーズで効率のよい仕事が可能です。

直案件は実績としても高く評価されることが多いため、信用にも繋がり、次の案件を獲得しやすくなります。この点もフリーランスとしても大きなメリットといえるでしょう。

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テックリードやマネジメント経験を積む

マネジメント経験を積極的に積んでおくことで、フリーランスでもシステム開発のリーダー的な役割を得ることや、高報酬の組込・制御エンジニアになることが可能です。

具体的には、開発システムを理解しその仕様をまとめ、各メンバーに共有・管理するポジションである「テックリード」というポジションや、メンバーのテクニカルな育成ができるマネジメントの経験を持っていると良いでしょう。

社内でテックリードや、新人の教育をしないかと相談がきた時は、すでに担当できる資質が備わっていると思われているので、積極的に取り組んでみましょう。

未経験でもフリーランスの組込・制御エンジニアになることはできるのか

フリーランスの組込・制御エンジニアは、経験がある前提で案件の募集がおこわなれるため、業界未経験の人が案件を獲得できる確率はかなり低いのが現状です。

そのため、まずは未経験者を募集している企業への転職から始めることをおすすめします。そこで経験を積んで、企業で働いていたという実績をつくりましょう。

また、新たな言語を取得したり試験を受けるなど常に学んでいく努力も必要です。

組込・制御エンジニアの将来性

IoT（Internet of Things）やAIなどといった最新技術は家電や自動車に活用されます。
また、IoTやAIの技術は近年では企業のシステムにも導入されるなど、需要は右肩上がりに増えています。

組込・制御エンジニアは、そのIoTやAIを組み込んだ家電や自動車など生活に欠かせないプログラムを扱うため、現代社会において大変需要のあるエンジニアです。

医療機器や精密機械にも使われており、組込・制御エンジニアは社会的重要性もとても高い職業です。。

組込・制御エンジニアは、口コミにもありましたが需要が高まる一方、人手不足が続いています。それは知識や経験などが重要な組込・制御エンジニアは、参入障壁が高いといわれているからです。

全てのエンジニアに言えることですが、知識や経験などのスキル以外にも、コミュニケーション力や問題を発見することができる能力、またそれを打開できる解決力なども必要です。

それらのスキルを培えば、組込・制御エンジニアとして活躍する場面は増えることでしょう。会社員として経験を積んだり、勉強して新たな言語を取得したり、試験を受けたりして、独学でもスキルアップができます。
自らスキルアップすれば、組込・制御エンジニアとしての将来性は明るいといえるでしょう。

まとめ

フリーランスの組込・制御エンジニアになれば、会社員として働くよりも収入は確実に増えます。
ただ、フリーランスでは、案件ごとに条件も内容も異なる仕事を受けていくことになるので、不安定が収入になることも覚悟しなければなりません。また、確かな技術や知識がないと、継続した案件の獲得が難しい職業です。

高い知識と経験が必要とされるため参入障壁は高いですが、現代社会において需要の大きな職業であるため、しっかりとしたスキルを身につけることで、活躍の場は多く、長期的に働くことも可能です。

まずはおすすめのエージェントに無料登録して、コンサルタントにいろいろと質問してみましょう。スキルや経験があれば、登録後に様々な案件を紹介してもらえるので、紹介された案件の単価や条件を確認し、フリーランスになるかを検討してみてはいかがでしょうか。

人気フリーランスエージェント10社比較表

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