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「フリーランスと子育ては両立できる?子育ての実態や会社員との比較・保活事情を解説」

「フリーランスでも安心して子育てできるかな?」
「会社員と比べた場合のメリットとデメリットはなんだろう?」
「フリーランスでも保育園に預けることができるの?」

フリーランスとして働いている中で、子育てに対してこんな不安や疑問に襲われたことはありませんか。

この記事では、下記について解説していきます。

・フリーランスの出産と子育ての実態
・フリーランスと会社員を比較した場合のメリットとデメリット
・フリーランスの保活事情
・フリーランスが利用できる制度

フリーランスの子育て事情について詳しくなり、適切な行動を取ためのヒントをつかむことができますよ!

フリーランスの出産と子育ての実態

妊娠・出産前に想像していたことと、実際に妊娠・出産をした後では、思いもよらない差異があります。

特に

・妊娠中のつわりや妊婦検診
・妊娠36週目~出産後2か月は動けない
・子どもが家にいる間は働くのは難しい
・昼寝中に働く事ができるかは子どもによる

という4点は想像と現実とが異なることが多いので、じっくり解説していきますね。

妊娠中のつわりや妊婦検診

(株)エムティーアイによる「“つわり”について」の調査結果によると、9割以上がつわりの経験があることが分かります。

引用:「“つわり”について」の調査結果:株式会社エムティーアイのプレスリリース (prtimes.jp)

つわりといえば、吐き気・胸やけ・眠気などを想像する人が多いでしょう。

つわりは個人差が大きく長さも症状も異なります。
人によっては強い吐き気や嘔吐のために入院をすることすらあります。

「妊娠中も今まで通りに働ける」と思っていても、つわりにより動けない場合があるので注意しましょう。

また、妊婦検診にも要注意です。
妊婦検診は、基本的には以下のような頻度で行われます。

妊娠週数 基本的な健診の間隔
~24週 4週間に1回
24週~35週 2週間に1回
36週~ 1週間に1回

 

しかし、母体や赤ちゃんの状態によっては、もっと頻繁に健診を行う場合もあります。
スケジュールを立てる際に無理のないようにしましょう。

妊娠36週目~出産後2か月は動けない

「出産ぎりぎりまで働こう」「出産して退院したらすぐに働こう」という考えも、実現するにはなかなかハードルが高いといえます。

なぜなら、妊娠36週目は陣痛がいつ起こってもおかしくない状態になるわけですから、スケジュールを組むことが難しくなるのです。

フリスタ
フリスタ
運よく出産直前まで働けたとしても、出産後2か月までは心身ともに本調子ではない上に、赤ちゃんの生活リズムも安定しない時期です。

したがって、赤ちゃんから目を離して仕事…というのはハードルが高いといえます。

これは経験談ですが、「少なくとも出産後2か月までは仕事はできないかもしれない」と考えていたほうがよいでしょう。

子どもが家にいる間働くのは難しい

小さな子どもは少し目を離すだけでも大人の想像もできないような行動をします。

「子どもが遊んでいる間に働こう」「子どもを見ながら仕事しよう」と思っていても、誤飲等の可能性がある子どもから目を離すことが難しいため、思うように仕事が進まないことが考えられます。

昼寝中に働くことができるかは子どもによる

まとめてお昼寝をしてくれる子もいれば、細切れにお昼寝をする子・ほとんどお昼寝をしない子、とお昼寝の時間は子どもによって様々です。

「このタスクはお昼寝中にしよう」と思っていても、子どもがお昼寝をなかなかしてくれず予定通りいかないこともしばしばです。

フリーランスと会社員を比べた場合のメリットとデメリット

フリーランスが子育てをする場合、会社員と比べてメリットもデメリットも存在します。

順番に見ていきましょう。

フリーランスのメリット

フリーランスのメリットは、以下の3点があります。

・仕事のスケジュールが自分で組める
・周囲に迷惑を掛けることが少ない
・子供がお昼寝した時や寝た後に働ける

詳しく解説していきますね。

仕事のスケジュールが自分で組める

フリーランスは会社員とことなり、仕事のスケジュールを自分で組むことができます。

そのため子どもの乳幼児検診や予防注射・保育園のイベントがあった場合でも、自分で仕事の量や期限を調整することができます。

自分だけではなく、家族のイベントもこなさなければならないパパ・ママの大きなメリットといえるでしょう。

周囲に迷惑を掛けることが少ない

子どもは大人と比べて免疫システムや体内の調節機能が未熟なため、体調を崩すことが多くあります。

フリスタ
フリスタ
保育園や幼稚園といった集団生活を送る場合、病気を移したりうつされたりすることも多く、1か月の半分も園に行けなかった…なんてことも。

子どもが体調を崩した場合、会社員であれば会社を休まなければなりません。

すると周囲に迷惑をかける可能性があり、必要以上に周りに気を使わなければならない場合もあるかもしれません。

しかし、フリーランスの場合は調整こそ必要ですが、周囲に迷惑をかけることが格段に少なく、この点でのストレスはかなり少ないでしょう。

子供がお昼寝した時や寝た後に働ける

フリーランスは時間や場所を選ばずに働くことができます。
そのため、子どもが寝付いた後で子どもを見守りながら仕事をすることも可能です。

自由な働き方ができるフリーランスならではのメリットですね。

フリーランスのデメリット

子育てにおけるフリーランスのデメリットとしては

・育児・出産に関する手当が少ない
・保活が難しい場合がある

という点が挙げられます。

順番に見ていきましょう。

育児・出産に関する手当が少ない

フリーランスは、「職業の種類を問わず、事業又は事務所に使用される者で、賃金を支払われる者」という労働基準法に定義される労働者ではありません。

したがって、労働者の権利である「産休」や「育休」が使用できません。

そして、育休中の労働者の収入を保障する「育児休業給付金」や、会社などに勤めている場合に労働者に対する給付である「出産手当金」も受け取ることができません。

保活が難しい場合がある

フリーランスは、会社員と比べて保活(=保育園活動)が難しい場合があります。

子育てと仕事を両立する上で保育園などの預け先は重要なポイントとなるので、次の項目で詳しく解説していきます。

フリーランスの預け先事情

昼間にがっつりと働きたい場合は、子どもを預けることをオススメします。
しかし前項で触れたように、フリーランスは会社員と比べて保活が難しい場合があります。

そこで、フリーランスの保活事情について詳しく解説します。

フリーランスでも保育園に預けることができます

多くの自治体では、認可保育園の選考内容を点数制で判断しています。
その基準の中に「居宅外労働」なのか「居宅内労働」なのかで点数に差がある場合もあります。

フリスタ
フリスタ
そのため、自宅で働くフリーランスの保活が、会社に出勤して働く会社員に比べて難しくなる可能性がないとは言い切れません。

しかし、「居宅外労働」なのか「居宅内労働」の差であるため、自宅外で働くフリーランスにはあまり関係ありません。

更に、

フリーランスの仕事をしていることを証明する書類を作成する
・開業届を出す
・収入に関する書類(確定申告書類)を準備する
・認可外保育園に預けて保育の必要性をアピールする

などの手段を取ることによって、ポイントをあげていく事も可能です。

以上により、フリーランスでも保育園に預けることはできるといえます。

フリーランスが認可保育園の入園を検討する場合には、選考基準をしっかり確認して早めに対策をとっていきましょう!

保育園以外の預け先もある

認可保育園に預けることが難しい場合も、認証保育園や保育ママ・子ども園など様々な預け先があります。

各自治体のホームページなどで確認できます。

特徴や使用頻度・金額などを考慮して、家族にピッタリの預け先を探してみましょう。

フリーランスが使える各種手当

最後に、フリーランスでも使える各種手当をご紹介します。
フリーランスが使える制度には、次の4点があります。

・妊婦検診の補助
・出産育児一時金
・国民年金保険料の免除
・児童手当

一つずつ見ていきましょう。

妊婦検診の補助

妊娠中の母体と胎児の健康状態を定期的に確認する検診を「妊婦検診」といいます。
この妊婦検診にかかる費用は、各自治体によって補助制度が実施されています。

補助を受けられる回数や補助金額をお住いの自治体に問い合わせてみましょう。

出産育児一時金

「出産育児一時金」は健康保険から支給される一時金です。

国民健康保険もしくは健康保険に加入していれば、出産に関わる費用のうち42万円が支給されます。

国民年金保険料の免除

2019年度からフリーランスが加入する国民年金でも、産前産後期間の免除制度が始まりました。

出産前後の4ヶ月間、国民健康保険料が免除されます。

免除の届出によって、免除を受けている期間も年金を納めたものとされます。

児童手当

児童手当は、子育て世帯に対する助成制度です。

児童手当の支給額は、児童の年齢や出生順に応じて異なります。
詳しくは以下の表の通りです。

引用:児童手当Q&A: 子ども・子育て本部 – 内閣府 (cao.go.jp)

 

 まとめ

この記事では、フリーランスが子育てする場合

・妊娠中のつわりや妊婦検診
・出産1か月前~出産後2か月は動けない
・子どもが家にいる間は働くのは難しい
・昼寝中に働く事ができるかは子どもによる

 

会社員と比べた場合のメリットとデメリットは

会社員と比べた場合のメリット

・仕事のスケジュールが自分で組める
・周囲に迷惑を掛けることが少ない
・子供がお昼寝した時や寝た後に働ける

会社員と比べた場合のデメリット

・育児・出産に関する手当が少ない
・保活が難しい場合がある

 

フリーランスの預け先事情として

・フリーランスでも保育園に預けることができる
・保育園以外の預け先もある

 

フリーランスが使用できる支援制度は

・妊婦検診の補助
・出産育児一時金
・国民年金保険料の免除
・児童手当

ということを解説してきました。

 

フリーランスが出産・子育てをする場合は、出産前後の仕事を調整したうえで、子どもの預け先を考え早目に行動すれば、十分に子育てと両立可能であると言えるでしょう。

子どもはあっという間に大きくなってしまうため、後から思い返してみればバタバタと子育てしていた時期が一番楽しかったと思うこともあります。
そんな中、家族と自分のペースで働くことのできるフリーランスは、とても幸せな働き方なのかもしれませんね。

以上、「フリーランスと子育ては両立できる?子育ての実態や会社員との比較・保活事情を解説」でした。

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このサイトを運営しているフリスタです。 フリーランスになった10年目の現役フリーランスです。 東京都内でフリーランスをしつつ、2つのメディアを運営しています。
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