近年、「フリーランス」が働き方のひとつとして認知されてきました。
フリーランスとは、企業と雇用契約を結ぶのではなく、独立した形態で自身のスキルや専門知識を提供して働く人のことです。
通勤しなくてよい、好きな場所・時間に働ける、家族や恋人と時間を合わせやすいなど、自由でプライベートと両立できるイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?しかしながら、フリーランスにはそんな良い面だけではなく、厳しい面もあります。
この記事では、将来フリーランスを目指す方に向けて、会社を辞める前に知っておきたいフリーランスの実態とメリット・デメリットをわかりやすくご紹介します!
フリーランスとしての働き方とは?
現在会社員として働いている方からすると、「フリーランスの働き方は謎に包まれている」と感じるのではないでしょうか?この項では、フリーランスにはどのような働き方があり、どんな職種があるのか解説していきます。
どのような働き方なのか?
フリーランスの働き方は、大きく分けてこの2つに分けられます。
- 在宅型
- 常駐型
在宅型フリーランスは、主に案件ごとに顧客と契約を結び、自宅で仕事をします。顧客との契約条件によっては、セキュリティを担保した上でカフェやコワーキングスペースなどで働くことも可能です。
一方、常駐型フリーランスは、案件ごとに企業と契約を結び、一定期間企業に常駐して仕事をする働き方です。企業のニーズが高く、1〜3ヶ月などの一定期間契約・更新することが多く、収入の見通しが立ちやすい特徴があります。
将来独立したらどちらの働き方をしたいか、ぜひ一度考えてみましょう。
どんな職種があるのか?
フリーランスに職種の決まりはありません。企業などに所属せず、自分のスキルを提供して対価を得られればフリーランスと名乗ることができます。
とはいえ、フリーランスに多い職種はあります。この項では、代表的な職種をご紹介します。
ライター
ライターは出版社、新聞社、Webメディアなどから記事の執筆を請け負う仕事です。
- 取材して記事を作るルポライター
- 宣伝文を執筆するコピーライター
- テレビドラマや映画に必要なシナリオライター
など、実態は様々です。
編集者
書籍、雑誌、Webメディアなどのコンテンツを制作する仕事です。いきなりフリーランスになる編集者は少なく、出版社や編集プロダクションに所属し、ノウハウを身につけてから独立するケースが多いです。
デザイナー
デザイナーは、商品やサービスがを視覚的に伝わりやすくなるようデザインする仕事です。
- WebサイトをデザインするWebデザイナー
- チラシやパンフレットをデザインするグラフィックデザイナー
などが代表的です。
イラストレーター
イラストレーターは、書籍、雑誌、Webサイトなどに添える挿絵や図解を作る仕事です。挿絵の他にゲームなどのキャラクターを作るイラストレーターもいます。
システムエンジニア(SE)・プログラマー
システムエンジニア(SE)は企業から依頼を受けてシステムの設計を行い、プログラマーは、システムやソフトウェアを開発する仕事です。
フリーランスになる前に知っておきたいメリット・デメリット
フリーランスとして働くと、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか?それぞれを3選ずつまとめてご紹介します。
フリーランスのメリット3選
フリーランスにはこのようなメリットがあります。
- 働く場所・時間が自由になる
- 収入アップを目指せる
- 仕事が選べる
働く場所・時間が自由になる
会社員の多くは勤務場所と拘束時間が決まっています。フリーランスになると、関わる案件の条件次第ではありますが、自分のライフスタイルに合わせて効率良く働けます。
通勤から解放されれば、往復に使っていた1〜2時間が手に入ります。「常駐型」のフリーランス案件は都市部に多いですが、リモートで働ける案件を選べば、家賃や物価が高い都市部ではなく、地方移住も夢ではありません。
将来的に育児と仕事を両立したい場合や、年配の両親のお世話をしながら仕事がしたい場合も、拘束時間が決まっていないフリーランスであれば、完全に負担がなくなるわけではないものの、時間のやりくりを自分でできるようになります。
収入アップを目指せる
会社員の場合、基本給が決まっているので、頑張ったからといってすぐにお給料に反映されません。会社全体の業績が悪ければ、いくら頑張ったとしても還元されないでしょう。なかなか評価されずに、モチベーションが下がってしまう方もいると思います。
その点、フリーランスは売り上げが収入に直結します。収入が不安定になることもありますが、頑張り次第では会社員の頃よりも収入がアップすることさえあります。こなした仕事の数と単価の掛け算で報酬が決まるので、フリーランスとしての価値を高めれば高めるほど高収入を目指せます。
仕事が選べる
会社に所属していると、仕事を選ぶことはほぼ不可能です。自分がやりたいかどうかに関わらず、会社の方針にしたがってキャリア形成をしていかなくてはなりません。
フリーランスになると、自分で営業をして仕事を獲得する必要がありますが、「スキルアップにつながるか」や、「高単価であるか」など、自分の判断軸に沿って仕事を選べます。
自分の目指すキャリアプランに沿って、特化したいと思うスキルを要する案件を受注し、特定の分野のプロになることも可能なのです。
フリーランスのデメリット3選
フリーランスとして働く上でデメリットとなるのはこの3つです。
- 体調・精神面の管理が大変
- 経済的に不安定になりがち
- 事務仕事もすべて自分でこなさないといけない
体調・精神面の管理が大変
フリーランスは体が資本です。有給休暇はありませんので、体調を崩して休みが増えればその分収入が減ってしまいます。
体調管理はフリーランス・会社員問わず社会人にとって必須ではありますが、自分の代わりに働いてくれる人がいないフリーランスは、よりシビアな体調管理が必要になります。フリーランス専用の保険への加入も検討した方が良いでしょう。
体と同様に精神の健康を保つ努力も必要です。在宅型のフリーランスの場合、顧客とメールやチャットでのコミュニケーションはあるものの、家にこもり、人と話さない状況に陥りがちです。また、ひとりで仕事をこなさねばならないプレッシャーがストレスの原因にもなります。
セミナーや交流会に積極的に参加して同業の仲間を作り、悩みを相談できる関係作りをするなど、ストレス減らす環境を作ることが大切です。
経済的に不安定になりがち
フリーランスは、自分で仕事を獲得しないと当然収入はありません。月々の収入が安定せず、将来の見通しが立ちづらいので、独立してすぐには長期的なライフプランは描けません。
また、フリーランスの働き方が浸透してきたとはいえ、社会的にはまだまだ信頼度が低いのが実情です。稼げるようになったとしても、ローン・賃貸物件・クレジットカードの審査に落ちることさえあります。
社会保険料を全額負自分で支払わなくてはならない点も大きな負担になります。
これらをカバーするためにも、フリーランスは会社員よりも「節約」の意識を持って生活しなくてはなりません。
事務仕事もすべて自分でこなさないといけない
会社員であれば、レシートを提出して経費管理は経理にまかせ、年末調整は書類を提出すれば完了でしたが、フリーランスになると、受注した案件をこなしながら、自分でレシートの管理、経費管理や確定申告も自分で行う必要があります。
経理ソフトやクラウドサービスをうまく使いながら、事務仕事に慣れていく必要があります。
フリーランスで生活できる?できない?
フリーランスのメリット・デメリットをご紹介してきました。会社員よりも良い点もあれば、厳しい面もありましたね。それでもフリーランスに挑戦したい場合、どのような努力が必要か解説します。
勉強を続ける
フリーランスは実力主義です。常にスキルを学ぶ姿勢を怠らず、新しい情報にもアンテナを張っておく姿勢が不可欠です。
良い顧客と仕事をする
フリーランスにとって顧客選びは重要です。長期的に仕事をもらえるか、作業量と単価が見合っているか、実績になるかなど、自分なりの仕事を選ぶ「軸」を持っていることが大切です。
生活リズム・健康に気を配る
時間が自由だからといって昼夜逆転の生活を送ったり、だらだらと作業をしては結果的に長時間労働になり、健康を害す原因になります。時間割を作って毎日のルーティンを決める、定期的に体を動かす、気軽に話せる仲間を作るといった、心身の健康を維持する工夫をしましょう。
まとめ
本記事では、フリーランスの実態、メリット・デメリットについて解説してきました。
どのような働き方にもメリットとデメリットはあります。将来どう働いて生活をしたいか、その生活を叶えるのは会社員なのかフリーランスなのか、後悔しないために良く考えてみましょう!
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