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フリーランスの賃貸契約は難しい?必要書類や審査時のポイントを解説

フリーランス_賃貸契約

・フリーランスが部屋を借りにくいといわれているのはなぜ?
・フリーランスが部屋を借りるときに必要な書類は?
・フリーランスが部屋を借りやすくなるポイントは?

上記の疑問にお答えします。

この記事では、

フリピヨくん
フリピヨくん
部屋を借りたいけど、入居審査に通るか不安…

というフリーランスの方のために、入居審査に必要な書類や審査に通りやすくなるポイント、その他の注意点についてお伝えします。

フリーランスが部屋を借りにくい理由も解説するので、理解を深めておけば対策もしやすいはずです。この記事を読めば、フリーランスの賃貸契約について理解し、スムーズに部屋探しを進められます。

フリーランスの賃貸契約が難しいといわれる理由


本題に入る前に、フリーランスの賃貸契約が難しいといわれている2つの理由を説明します。

・安定した収入を得られない
・社会的信用がない

安定した収入を得られない

フリーランスの報酬体系は、仕事の成果に対して報酬が支払われる「成果報酬型」です。働いた分だけ収入を得られますが、仕事をしなければ売上にはつながりません。毎月給料をもらえるサラリーマンとは違い、どうしても収入がばらつきやすく、

フリスタ
フリスタ
家賃を払ってもらえないかもしれない…

と思われてしまい、契約しにくくなるのです。

社会的信用がない

フリーランスは安定した収入を得にくいので、クレジットカードを作りにくくなるなど、会社員に比べて社会的信用が低くなります。フリーランスという働き方をよく知らない人の中には、フリーターと同じ働き方と考えている人もいます。

借りたい物件のオーナーが、フリーランスに対してよくないイメージを抱いている場合には、部屋を貸してもらうことは難しくなってしまうでしょう。

入居審査に必要な書類


収入が不安定になりがちなフリーランスが入居審査を受ける場合には、家賃を安定して支払っていけることを示す必要があります。収入額を証明するために、以下に挙げた3つの書類を用意しましょう。

・課税証明書
・納税証明書
・確定申告書の写し

課税証明書

記載内容 昨年度の所得額に応じた住民税の課税金額
入手先 各自治体窓口もしくは郵送

課税証明書は住民税の課税金額を示す書類ですが、昨年度の所得額が記載されているので収入の証明になります。市役所などの窓口もしくは郵送で請求可能です。住民税の課税額は6月上旬に決まるので、

請求のタイミングが5月以前…前々年度
請求のタイミングが6月以降…前年度

の課税証明書が必要です。また課税証明書の発行には手数料がかかるので、忘れずに用意しておきましょう。

納税証明書

記載内容 昨年度の所得税などの納税額
入手先 税務署窓口もしくは郵送・オンライン

所得税の納税証明書は、税務署の収受印が必要です。税務署窓口で請求が可能で、窓口以外では郵送もしくはオンラインで請求できます。納税証明書には未納額も記載されており、納めていない税金がある場合は、審査に通りにくくなってしまうので注意してください。

確定申告書の写し

記載内容 昨年1月1日~12月31日の所得額及び所得税の課税金額
入手先 確定申告時に取得

確定申告をする際に、窓口で申告する場合は控えを印刷して押印してもらい保存しておきましょう。控えを無くしてしまった場合は、税務署に再発行の申請をすることが可能です。

申請する際、必要となる書類は下記のとおりです。

・保有個人情報開示請求書
・身分証明書(運転免許証や健康保険の被保険者証 等)
・手数料(300円/通)
・住民票(開示請求を郵送で行う場合に必要)

※こちらは、申請から再発行まで約1か月程度かかるため、時間に余裕をもって申請しましょう。

なお白色申告よりも青色申告の方が処理をきちんとおこなわなければならず、その分信頼性も高くなるといわれています。

入居審査に通過するためのポイント


入居審査を通過しやすくするためには、上記書類の用意に加え、以下の点に気をつけましょう。

・収入に対して高すぎない家賃の物件を選ぶ
・預金額を証明する
・連帯保証人を立てる
・信用情報に気をつける
・好印象な服装や態度を意識する

収入に対して高すぎない家賃の物件を選ぶ

 入居審査の際には、手取り月収に対して家賃が高すぎないか、という点が重視されます。家賃の割合は、収入の30%が適切といわれています。

 しかしフリーランスの場合は、収入から税金や保険料が差し引かれるため、さらに低く見積もって収入の20~25%を目安とするのがおすすめです。

以下の表は、手取り月収に対する家賃の目安をまとめたものです。

手取り月収 家賃の目安
20万円 4~5万円 
25万円 5~6万円
30万円  6~7.5万円
35万円  7~9万円
40万円   8~10万円


預金額を証明する

 先述した課税証明書、納税証明書、確定申告書の写しなどの収入証明に加え、どれだけの預金があるのか示すと、入居審査を通過する可能性がより高まります。

金融機関の窓口で残高証明書を発行してもらう
・通帳の残高が分かるページをコピーする

などの方法で、預金額の証明となる書類も用意しておくことをおすすめします。なお審査に通過しやすくなる預金額の目安は、300万円以上です。

連帯保証人を立てる

 入居審査では借りる本人だけでなく、連帯保証人も審査の対象となるので注意しましょう。

連帯保証人が

親などの親族
安定した収入が見込める

といった場合には、フリーランスでも審査に通りやすいです。なお最近では、保証会社への加入が必須の物件も増えてきています。連帯保証人を立てられない場合は、保証会社を利用するのも一つの方法です。

信用情報に気をつける

 過去3年以内にクレジットカードの滞納があると、審査に通りにくくなるといわれています。心当たりがある場合には「CIC」という信用情報機関に照会することで手に入る、「信用情報開示報告書」で確認しておきましょう。

・ローンや携帯電話料金の滞納
・自己破産の経験

 クレジットカード以外にも、上記の情報が審査対象となります。

信用情報に不安要素がある方は、独立系の保証会社を利用しましょう。信用情報をしっかり確認する信販系とは異なり、独立系は審査に独自基準を用いるので、信用情報に不安要素があったとしても審査に通りやすくなります。

フリスタ
フリスタ
なお保証会社を自分で選ぶことはできないので、事前に不動産会社の担当者に相談しましょう。

好印象な服装や態度を意識する

 入居審査では収入状況だけでなく、人柄もみられています。

「トラブルを起こしそうな人だ」

と思われないよう、常識的な服装や態度を心がけ、悪い印象を与えないようにすることが大切です。

フリーランスは会社員よりも収入面で不利な立場にあるので、人柄の良さをアピールするつもりで審査に臨みましょう。借主の言動は不動産会社の担当者から物件のオーナーに伝わってしまうので、不動産会社に向かう時点で気を抜かないようにしてください。

賃貸契約を結ぶ際の注意点


上述したポイント以外にも、以下の点に注意しましょう。

・フリーランスになりたては特に契約しづらい
・事務所兼自宅にする人は注意が必要

フリーランスになりたては特に契約しづらい

 フリーランスとしての活動歴が1年未満の場合は、収入証明が難しいので特に契約しづらくなります。課税証明書などの書類は、前年度の源泉徴収票を用意しましょう。

フリーランスになりたての方が賃貸契約を結ぶためには、十分な支払い能力を示す必要があります。家賃の2年分にあたる預金があれば、部屋を貸してもらえる可能性が高まります。

例えば8万円の家賃の部屋に住みたいのであれば、192万円の預金が必要です。

 8万円×24か月=192万円

ただし最終的な決定は貸し手の判断によるので、確実とはいえません。フリーランスに理解のある貸主や、フリーランス向けのサービスを提供する不動産会社であれば、より部屋を貸してもらいやすくなるでしょう。

事務所兼自宅にする人は注意が必要

 事務所として使用可能、と明記されている物件以外は、審査がとても厳しくなります。一般的な物件の多くは居住用として提供されており、事務所としての使用は禁止されていることがほとんどです。その理由は、

・不特定多数の関係者が出入りすることで部屋が傷みやすい
・税金や火災保険料が高くなる

など、貸主の金銭的負担が大きくなるためです。家賃を割り増しで支払うことで、オーナーから許可を得られることがあります。

なお居住用の物件を事務所として使ってしまうと契約違反となってしまい、立ち退きを迫られるおそれがあります。

フリスタ
フリスタ
物件探しの段階で、事務所兼自宅として物件を借りたい旨を正直に伝えましょう。

まとめ


今回は、フリーランスの賃貸契約に必要な書類や、審査に通りやすくなるポイントなどをお伝えしました。

フリーランスは収入が安定していないというイメージが強いので、収入証明となる書類を提示し、十分な支払い能力を有していることを示す必要があります。

収入証明以外にも、預金残高を提示したり、収入に見合った家賃の物件を選んだりすることで、審査に受かる可能性が高くなります。

しかしフリーランスとしての活動歴が浅い方はさらに契約しづらくなるので、フリーランスに理解のある貸主や、フリーランス向けのサービスを実施している不動産会社を探すことをおすすめします。

また事務所兼自宅として部屋を借りたい場合にも、入居審査は厳しくなるので注意してください。

フリスタ
フリスタ
私の場合は、過去2年分の確定申告の証明書を提出して、賃貸の審査が問題なく通ったので皆さんも安心してください。今回の記事を参考に、部屋探しを快適に進めましょう。
ABOUT ME
mastar
このサイトを運営しているフリスタです。 フリーランスになった10年目の現役フリーランスです。 東京都内でフリーランスをしつつ、2つのメディアを運営しています。
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