こちらの記事をご覧の皆さんは、フリーランスのライター職に少なからず興味をお持ちの方かと思います。
- 「ライター経験はないけど、私でもなれるの?」
- 「フリーのライターって稼げるの?」
今回の記事では、そんな疑問を解決していきたいと思います。それでは参りましょう。
フリーランスの人口
本題の前に、そもそも、ライターを含めたフリーランスの人たちが、国内にどれだけいるのでしょうか。
2018年4月、クラウドソーシングサービス大手のLancersが発表した『フリーランス実態調査 2018年版』によると、その合計は1,119万人(※副業・兼業含む)。総人口に占める割合は17%です。そして、その数は年々増え続けています。
画像引用元:ランサーズのフリーランス実態調査2018より引用
意外にも、フリーランスとして活動することは、それほど珍しいことではなくなってきているのです。その中でも、ライター職を生業とされている方の割合は、他の職種と比べてもトップクラスを誇ります。
どうすれば、フリーランスのライターになれるのか
では世の中に存在するフリーライターが、どのようにして仕事を見つけているのでしょうか。
例えば以下のような方法が挙げられます。
- クラウドソーシング
- 求人サイト
- 知人の紹介
それぞれについて詳しく見ていきましょう。
全くの未経験者はクラウドソーシングがオススメ
クラウドソーシングとは、オンライン上で不特定多数の人に向けて、案件に対する応募を募ることです。
案件のレベルは『簡単なもの〜高い専門性が求められるもの』まで、様々。未経験の方でもチャレンジできる領域が豊富に存在します。
求人サイトと似ていますが、クラウドソーシングの場合、案件単位での応募となりますので採用のハードルが低く、よりスピーディに決定します。
クラウドソーシングサービスを利用する際は
- クラウドワークス
- ランサーズ
の大手2つを抑えておけば、まずは問題ありません。
クラウドソーシングでうまくやっていくコツは、多少単価が低くとも、まずはコツコツと実績を積み、少しずつ単価の高い案件にチャレンジしていくことです。
クラウドソーシングには未経験者だけでなく、ライター経験者の方もたくさんいます。実績がない分、こういった方達を押しのけて、いきなり高単価な案件を獲得するのは容易ではありません。
求人サイトから応募
先ほどもチラッと言葉を出しましたが、求人サイト経由でフリーのライター業を始めることも可能です。
ただリクナビネクストやen転職といった、『転職系の求人媒体』は正社員募集が多いので、フリーランスにマッチした求人は見つけづらいのが実情。
手っ取り早く仕事を見つけるのであれば、マイナビバイトやバイトルなどの『アルバイト系媒体』がオススメです。そちらには比較的、採用のハードルが低めの登録制の求人などが、チラホラ掲載されています。
あとは穴場ですが、主婦の方向けの求人サイト『しゅふJOBパート』も意外にオススメです。
主婦向けということで
- 自宅でも作業が可能な在宅の案件や
- スキマ時間を有効活用する『週2,3』案件
といった、フリーランスの働き方にマッチした案件が、豊富に掲載されています。
知人の紹介
冒頭でも紹介した『フリーランス実態調査 2018年版』によると
「どうやって仕事を見つけているか」というアンケートに対して、57%の人が『人脈(知人の紹介含む)』と答えました。
※複数回答
※全国の20-69歳男女(3,096人)対象
やはり、人づてだと仕事を依頼する側も、仕事を受ける側も安心です。
何か、そういったコネクションをお持ちの方であれば、遠慮せずに「お仕事もらえませんか」と頼んでみましょう。
ここが魅力!フリーランスのライター業
フリーでのライター経験がない方のために、その魅力についても触れていきます。挙げるとキリはありませんが、例えば以下のようなものが挙げられます。
- 未経験(誰)でもチャレンジできる
- 時間・場所にとらわれない
それぞれ詳しく説明していきましょう。
未経験(誰)でもチャレンジできる
極端に言えば、日本語さえ書ける方であれば、”今日”からでも、始められるのがライター業。
必要な道具は
- パソコン
- インターネット環境
くらいです。
有料の特別な編集ソフトも、特になくても問題ありません。その点、他の職種に比べて圧倒的に初期費用が低くて済むことも、多くの方に受け入れられている理由です。
時間、場所にとらわれない
先ほどの通り、パソコンとインターネット環境があれば仕事はできます。必ずしもオフィスに向かう必要はないのです。多くが『好きな場所で、好きな時間に原稿を書いて、オンラインを介して提出する』なんてことで、完結する仕事でもあります。
ここが大変!フリーランスのライター業
もちろん、良いことばかりではないのが、ライター業。フリーランス全般に言えることではありますが、以下の点には気をつける必要があります。
- 収入が安定しない
- 体調管理が命
- お金の管理が大変
それぞれについて見ていきましょう。
収入が安定しない
何と言ってもこれでしょう。フリーの場合、毎月、一定額が月末に振り込まれるわけではないのです。
仮に、長期の案件でライティング業務を請け負っていたとしても、クライアント側の事情で、「突然仕事がなくなった」なんて可能性もゼロではないのです。
そういった意味では、いろんなクライアントさんとお仕事をして、うまくリスクヘッジすることが重要になってきます。
また、誰でも始めやすい仕事なだけに、『5000文字書いて1000円の報酬』なんて単価の低い案件も珍しくありません。
体調管理が命
『自分でメディアを運営していて、広告収入がある』という方でない限り、ライター業は基本、労働集約型のビジネスモデルです。
1本原稿を書いたら、いくらの収入。逆に1本も書かないと1円も稼げません。会社で働いている方と違い、フリーランスには有給休暇が存在しませんので、いかに”万全の体制”で日々を過ごすかが大事になってきます。
お金の管理が大変
今後、フリーランスのライターとして活動していく場合、多くの方が確定申告(※1年間でいくらの収入・所得があったのかを、国に申告する作業)をすることになります。その際に必要になるのが、日々の収支を記録した帳簿です。
要するに、ライティング業務だけに専念できるわけではなく、細かな経理業務なども自分でしなければなりません。これらが苦手、もしくは時間を有効活用したい方は、アウトソーシングしてしまうのも一つの手です。
いざフリーランスになったら。ライティングスキルの磨き方
大きく分けると以下の方法があります。
- 書籍で学習する
- プロの文章を読む
- とにかく書く
各項目、順を追って説明していきます。
書籍で学習する
文章を書く、基本中の基本から学びたい方であれば、以下の本などがオススメです。
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)
新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング (できるビジネス)文章は「書く前」に8割決まる
プロの文章を読む
新聞や雑誌など、プロのライターが書いた文章を読むととても参考になります。
見るべきポイントは例えば、
- 句読点の位置
- 接続詞の使い方
- ひらがな、カタカナ、漢字のバランス
- 文章の構成 など
「そんなこと言われても、いまいちピンとこないなあ…。」という方は、難しく考えず『あ、これは読みやすい」と感じる文章(著者)を探してみてください。
そしてその人の文章を繰り返し読み続けていると、文章力が磨かれていきます。
とにかく書く
上記に挙げたものはあくまでインプットがベースです。吸収しているだけでは文章力が磨かれることはありませんので、実践としてとにかく文章を書いていきましょう。
一度に大事なポイントを全て網羅するのは厳しいので
- 「今回のライティングは句読点の位置を意識しよう」
- 「逆説(しかし)の使い方を間違わないよう注意しよう」
- 「見出しと本文の内容がズレないようにしよう」など
一回記事を書くごとに意識するポイント、テーマを持って取り組むと、より効果的にスキルを磨いていくことができます。
フリーのライターとして収入を上げる方法
数多いるライターの中で、自分自身の価値を差別化するためにはどうすれば良いのでしょう。
例えば、以下の知識がある or 磨いていくと、他者にはないライターとしての価値を磨いていくことができます。
- 薬事法を覚える
- SEOを意識したライティングができる
薬事法を覚えて、単価アップを目指す
薬事法とは…
簡単に説明すると、「医薬品、医薬部外品、化粧品などに関連する情報は、一定のルールに従ってライティングしましょう」というものです。
誤った情報を発信して、消費者の身体に悪い影響を及ぼすことがあってはなりません。そのために薬事法が存在します。極端な例ですが「この化粧品はガンにも効き目があります」なんてことは、決してうたってはなりません。
もし仮に本当の意味でガンに効き目があるものであれば、病気の「治療」を目的とした薬である『医薬品』の登録が必要です。そしその他にも実に様々な規約が存在します。
お察しの通りかと思いますが、これらは踏まえたライティングは、無知の素人には到底できません。ある一定の専門知識が必要になります。それだけに、こういった文章が書けるライターは非常に重宝される存在となります。
SEOを意識したライティングで、単価アップを目指す
SEO(Search Engine Optimization)とは…
直訳すると『検索エンジン最適化』です。噛み砕いて説明すると、GoogleやYahooでキーワードを検索した際に、上位に表示される記事こそが、検索エンジンに最適化されたものになります。
いくら有益な情報であっても、検索して「10ページ目に表示されている」…なんて状態では、人目に触れる機会がありません。(※ちなみにSEOの観点からすれば、「有益な情報ではないからこそ、上位に表示されない」わけでもあります。)
SEOに関しては、テクニックだけの問題ではありませんが、上位表示させるために必要な対策があるのも事実です。
最も簡単なもので言うと、記事タイトルの付け方。
例えば「Photoshop 本 オススメ」というワードを打ち込んだ人に、見てもらいたい記事を制作するとします。
その際は、記事のタイトルを『Photoshop初心者にオススメの本5選』
などのように、これら3ワードを含めたタイトルにする必要があります。
こちらも薬事法同様で、一定の知識が必要なだけに、知識の有無によってライターの市場価値は変わってきます。
著者のライターとしての月収と仕事時間について
ちなみにですが、私の場合ライターとしての月収の内訳(平均)は以下の通りです。
- 3〜5万円:観光系記事のライティング(1社契約)
- 5〜15万円:求人広告のライティング(1社契約)
- 1〜5万円:Crowdworks(クラウドソーシングサービス)
一概には言えませんが、おおよそ週3〜4日ほどの時間を費やしているかと思います。中には、Crowdworksだけで毎月50万円以上稼ぐライターさんもいらっしゃるようです。何れにしても、月収5〜10万円ほどであれば、全くのライター未経験の方でも十分に目指せる金額です。
私の場合は、ライター業以外に
- 化粧品会社のInstagramアカウント運用(撮影・デザイン・ライティング)
- デザイン(web用バナー制作・販促用POP制作)
などをしながら、収入を得ています。
ライター1本で勝負するか、「ライター業以外の案件も積み重ねる」かは、ご自身の意向や適性から判断してみると良いでしょう。
どちらにせよリスク分散する意味を込めて、いろいろなクライアントの方と取引しておく方が無難と言えます。
まとめ
ライター業は、未経験の方でも確実に目指せる職業です。その分、ライバルが多くて苦労する面もありますが初期費用をかけず、その後の経費もほとんど必要ない同職種は良い点がたくさんあります。
何より「文章を書く」ことが好きな方には、他とない魅力的な仕事です。「やってみたい」なんて気持ちがある方は、思い切ってライター業にチャレンジしてみてはいかがですか?
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