「フリーランスは結婚できないって本当?」
「フリーランスは結婚する時にどんなことに注意したらいいの?」
フリーランスとして働いている中で、結婚に対してこんな不安や疑問に襲われたことはありませんか。
この記事では、
・フリーランスでも結婚できる理由
・フリーランスの結婚に対する不安の解消法
・フリーランスと結婚するメリット
・フリーランスが結婚する際に注意したいこと
について解説していきます。
この記事を読むことで、フリーランスの方が抱える結婚への不安や注意点について詳しくなり、適切に対応できるようになりますよ!
フリーランスも結婚できます、私も結婚しています!
結論から言うと、フリーランスだから結婚できない、という事実はありません。
その根拠を、データから探ってみましょう。
まず、総務省による平成27年度の国勢調査で有配偶率を見てみます。
引用:総務省「平成27年度国勢調査」
この調査によると日本人全体の有配偶者率は、平均58.9%ということが分かります。
次に、リクルートワークス研究所による「データで見る日本のフリーランス」を見ると、フリーランスの有配偶者率は56.5%となっています。
引用:リクルートワークス研究所「データで見る日本のフリーランス」
以上のデータを比べると、日本全体の有配偶者率とフリーランスの有配偶者率はそれほど違いがないことが分かります。
多少、有配偶率は低いものの「フリーランスだから結婚できない」という事実はないといえそうです。
フリーランスの結婚に対する不安
フリーランスが結婚するにあたって「結婚する相手」が自分自身が不安に思う理由といえば、
・収入が安定しない
・社会的信用がない
・相手の親や、自分の親に反対される
という点が挙げられるのではないでしょうか。
順番に見ていきましょう。
収入が安定しない
フリーランスは会社員と異なり業務委託でお仕事している方以外は、仕事を自分で獲得しなければならず、毎月決まった収入が得られるというわけではありません。
そのため収入が不安定になりやすく、結婚に踏み出せないと考えてしまうのではないでしょうか。
社会的信用がない
社会的信用とは経済力などに基づいた信用力のことをいいます。
社会的信用が低いとローンやクレジットカードの審査が通りにくくなります。
フリーランスは毎月の収入が不安定になりやすいことから、社会的信用が低いとみなされる可能性があるため、結婚するにあたっての不安材料となることもあります。
相手の親に親に反対される
年々増加するフリーランス人口ですが、親世代ではフリーランスに馴染みのない方も多いのが現状です。
そのため「フリーランスは収入が低く安定していない」というイメージが先行してしまい、結婚の許可を相手の親にもらう際に反対されるという可能性があります。
不安を解消するには
ここからは、前項で挙げた不安を解消する方法を紹介していきます。
心配の種を解消して晴れやかな気持ちで結婚できるように、一つずつ丁寧に説明していきますね。
収入に関する不安をなくすためには
収入に関する不安を解消するための方法は、以下の4つがあります。
・会社員と年収を比較する
・積み立てをする
・エージェントに登録する
・いつでも就職できる会社を見つけておく
順番に見ていきましょう。
会社員と年収を比較する
フリーランスは会社員と比較して年収が低いと思われがちですが、実際には会社員よりも年収が高いフリーランスの方もたくさんいます。
例えばフリーランスのエンジニアの年齢別年収相場を見た場合、20~50代までは 正社員の平均年収よりもフリーランスのエンジニアの年収が上回るというデータもあります。
引用:SE HACK
フリーランス=収入が少ないという先入観は持たなくても大丈夫です。
積み立てをする
フリーランスは会社員と異なり、退職金がありません。
ですが、自分で退職金の代わりとなるお金を積み立てていくことができます。
「iDeCo」「小規模共済」などの制度を使って積み立てをしていくと、節税効果もあるためオススメです。
エージェントに登録
フリーランスのエージェントに登録することによって、案件を継続的に受注することができるようになります。
継続的に案件を受注できれば収入が途切れる恐れもなくなるため、収入が不安定というフリーランスの不安を解消することができますね。
他にも、営業などの作業工程が少なくなるなどのメリットがありますので、エージェントの登録はオススメですよ。
いつでも就職できる会社を見つけておく
社会的信用を得るためには
フリーランスは社会的信用が低くなるという不安を解消するための手段は以下の3点があります。
・確定申告をする
・支払を遅延しない
・貯金をする
一つずつ解説していきます。
確定申告をする
ローンなどの審査の基準は所得が目安となります。
そして、フリーランスの所得証明といえば、確定申告です。
確定申告書類はローンなどの審査に使用します。
また、毎年適切に確定申告を行っていることそのものが社会的信用を引き上げます。
支払を遅延しない
クレジットカードの支払や、キャッシングの借入の返済を遅延をしていると、社会的信用は下がってしまします。
これは、会社員でもフリーランスでも変わりません。
ローンを組む時などに優先的に審査されるポイントなので、支払遅延には注意しましょう。
貯金をする
貯金というのは、非常に分かりやすい社会的信用です。
毎月一定額貯め続けていることは、社会的信用をあげるための大きな力となります。
できれば、毎月ある程度の金額を貯金し続けるといいでしょう。
相手の親に反対されないためには
パートナーの親に結婚を反対されないための対策としては、以下の2つの方法があります。
・現状や将来性を示して説得する
・相方に、ある程度親を説得してもらっておく
順番に解説していきますね。
現状や将来性を示して説明する
パートナーの親がフリーランスと結婚することに反対する理由となりがちなのが、収入の不安定さです。
そこで有効なのが、自分の現状や将来性を誠意をもって親に説明することです。
・現在フリーランスとして働いているが、継続的な取引があるため収入が途切れるリスクは 少ない
・業種は将来的にも伸びしろがある
などを具体的に説明することで、パートナーの親を安心させることができます。
相方に、ある程度親を説得してもらっておく
パートナーの親に結婚を報告する前に、パートナーからあらかじめ親を説得してもらうのも有効な手段です。
ある日突然見知らぬ人が現れて「お子さんと結婚させてください」と言われたら、親だって心の準備ができず、うろたえてしまうものです。
パートナーから
「結婚を前提におつきあいしている人がいる」
「フリーランスで活躍していて、将来的にはこんな展望を持っている人だ」
と前もって具体的に親に伝えてもらっておけば、親も受け入れ準備が整うため、話もスムーズに進みやすくなるでしょう。
フリーランスと結婚するメリット
フリーランスと結婚することにはメリットもあります。
代表的なメリットとしては
・家事や育児に参加しやすい
・場所に縛られない
・収入が会社員より多い
という点が挙げられます。
一つずつ解説していきますね。
家事や育児に参加しやすい
フリーランスは会社員と違い、就業時間に縛られるということがありません。
そのため時間にシビアな予定や行事もこなしやすく、家事や育児に参加しやすいというメリットがあります。
特に子育てしている家庭では
「17時までに保育園にお迎えにいかないといけない」
「お昼から保護者会がある」
など会社に務めているとカバーしきれない予定や行事がたくさんあります。
この点フリーランスは時間に融通が利くため、家族のために行動することができるのです。
場所に縛られない
場所に縛られず仕事ができることも、フリーランスの大きなメリットです。
たとえば、パートナーの急な転勤や、家庭の事情での引っ越しがあった場合にも、会社員と比べて身軽に動くことが可能です。
収入が会社員より多い
前の項目でも解説した通り、フリーランスの方でも働き方次第で会社員より多く収入を得ることが可能です。
独立行政法人情報処理推進機構の「IT人材白書」によると、30代以下で年収が1,000万円を超える割合は、会社員が僅か1.2%に対し、フリーランスは8.8%という結果も出ています。
独立行政法人情報処理推進機構「IT人材白書」
20~30代の若いうちから年収が1,000万円を超えるような働き方ができるのは、フリーランスの強みといえますね。
結婚前後にチェックしておきたいこと
最後に、結婚前後の手続きや注意点をご紹介します。
フリーランスが結婚することが決まった時に確認したいことは次の6点です。
・ライフプラン
・税金
・健康保険
・年金
・事業者名
・青色事業専従者
少し多目ですが、結婚生活を送る上で重要なことばかりなので、詳しく説明していきますね。
ライフプラン
結婚することが決まったら、パートナーとライフプランを立ててみましょう。
ライフプランとは、人生でどのようなイベントが起こるのか・お金はどのくらい掛かるのかを具体的に考える資金計画です。
特に多額の費用がかかる住宅資金・教育資金・老後資金については、あらかじめパートナーと意見をすり合わせておくといいでしょう。
税金
所得税・住民税ともに夫婦の一方の収入が基準を超えない場合、一定の条件を満たせば配偶者控除・もしくは配偶者特別控除を受けることができます。
年収や住所のある市区町村により基準が異なるため、国税局や市区町村のHP、もしくは税務署で扶養について調べてみるとよいでしょう。
健康保険
フリーランスの健康保険は国民健康保険となりますが、夫婦の一方が会社員である場合、フリーランスの収入が130万円未満であれば扶養家族として会社の保険に加入できる可能性があります。
会社の健康保険組合の規定によって基準が様々であるため、詳細は会社に問い合わせてみましょう。
年金
フリーランスの年金は国民年金のみです。
しかし健康保険と同じく一方が会社員である場合、フリーランスの年収が130万円未満であれば、会社員の厚生年金の扶養に入ることが可能です。
事業者名
旧姓を事業者名として登録している場合でも、事業者名を変更する必要はありません。
事業者名は、例えると仕事上のペンネームの様な物だからです。
ただし、支払調書や確定申告の書類などに記載されるのは実名である点に注意しましょう。
また、報酬振り込み先である口座の名義と、仕事をした本人との名義が異なる場合にもトラブルが生じる場合があるので、気を付けたいですね。
青色事業専従者
青色申告で確定申告を行っている場合は、配偶者を「青色事業専従者」とすることも考えてみましょう。
青色事業専従者とは、生計が同一な配偶者を青色事業専従者として届け出ることによって、給与を支払えるようになる仕組みです。
その給与は経費として計上できるため、節税することができます。
ただし、配偶者が青色事業専従者になると配偶者控除の対象から外れてしまうため注意してくださいね。
まとめ
この記事では、
・フリーランスも結婚できるという事実
・フリーランスの結婚に対する不安の解消法
・フリーランスと結婚するメリット
・フリーランスが結婚する際に注意したいこと
をご紹介してきました。
具体的には以下の通りになります。
データで見ればフリーランスが結婚できないという事実はない
①収入に関する不安をなくすために
・会社員と年収を比較してみる
・積み立てをする
・エージェントに登録する
・いつでも就職できる会社を見つけておく
②社会的信用を得るために
・確定申告をする
・支払を遅延しない
・貯金をする
③相手の親に反対されないために
・現状や将来性を示して説明する
・相方に、ある程度親を説得してもらっておく
・家事や育児に参加しやすい
・場所に縛られない
・収入が会社員より多い
・ライフプラン
・税金
・健康保険
・年金
・事業者名
・青色事業専従者
フリーランスでも結婚できますし、フリーランスが結婚に対して感じる不安の解消法も存在します!
結婚に対する心配事を適切に処理して、幸せな新婚生活を送ってくださいね。
以上、「フリーランスは結婚できない?不安や解消法・メリットを解説」でした!
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